突然ですが、「コーヒーの抽出器具には何があるか」と聞かれて、いくつ思いつきますか?
フィルター(ハンドドリップ)、フレンチプレス、エアロプレス、モカポット、エスプレッソマシン、パーコレーター、コールドブリュー、etc…
どれもコーヒーを抽出するための器具・方法ですが、パッと思いつくだけでもこれだけあります。
よく聞くハンドドリップですら、再現性が低そうだし何より難しそう…。
そんな人に今回おすすめしたいのが、「フレンチプレス」。
「フレンチプレスって紅茶を淹れるものじゃないの?」と思う方もたくさんいらっしゃると思いますが、実は欧米では広くコーヒー抽出に使われている器具なんです。
ではなぜ今回、数ある抽出器具の中からフレンチプレスを推すのか。
ズバリ、「シンプルで美味い」から。
ということで今回はフレンチプレスの味わいの特徴や、具体的なレシピについて解説していきます。
フレンチプレスの推しポイント3選
ビジュがよい
最初の推しポイントは、「ビジュがよい」ということ。
「おいおい嘘だろ…そんなことかよ…」と今にも聞こえてきそうですが、個人的にビジュアルは大事にしたいポイントの一つ。せっかく時間をかけてコーヒーを淹れるのだから、その空間も大切にしたい。
その空間を作り出す要素の一つとして、器具のビジュアルは欠かせない。
私が使用しているのは、あのブルーボトルコーヒーから出ている「ボダム フレンチプレス」。
推せる。尊い。
Amazonなどで検索しても、ほとんどが黒色やシルバーで、なかなか白系が見つからない。私のように白系で揃えている人にはぜひおすすめしたい。
味の再現性に特化している
推しポイント2つ目は、「味の再現性に特化している」ということ。
日本ではハンドドリップがメジャーな抽出方法ですが、味の再現性という点では、初心者にはなかなかハードルが高い。
なぜかというと、抽出工程における変数が多いからだ。パッと思いつくだけでこれだけある。
- 粉量
- 湯量
- 挽き目
- 湯温
- 注湯回数
- 抽出時間
対してフレンチプレスはというと、粉に対して定数倍のお湯を注いで一定時間待つだけ。使う粉の量さえ決めてしまえば、残る変数は挽き目くらいである。
変数が少ないということは、それだけ味のコントロールがしやすく、味の再現性をグンと上げることができる。
なので、「コーヒーを始めたいけどハンドドリップは手間だし難しそう…」という悩みをもった人には、特におすすめしたい。
コーヒーの味をダイレクトに感じることができる
最後の推しポイントは、「コーヒーの味をダイレクトに感じることができる」ということ。
どういうことかというと、コーヒーに含まれる油性分までしっかりと抽出されるということ。よくコーヒーオイルと呼ばれている。
ハンドドリップのようにペーパーで濾すと、コーヒーオイルがペーパーに吸われ、オイルまでは落ちていかない。
その点、フレンチプレスは金属のメッシュで濾しているので、コーヒーオイルが吸われずに、しっかりとカップまで届く。
コーヒーオイルのおかげで、滑らかな舌触りになり、香りもよく立つ。このオイル感が好きでフレンチプレスを愛用している人も少なくないだろう。
また、一度にたくさんのコーヒーを抽出できるのもフレンチプレスの良い点かもしれない。
ということで、次は具体的なレシピについて解説していきます。
フレンチプレスのレシピ
浅煎りレシピ
[準備するもの]
- コーヒー粉… X g
- お湯(沸き立て)… 16.5X g(粉の16.5倍であればOK)
[手順]※1人前
- 中粗挽き~粗挽きの粉を15g、フレンチプレスに入れる
- 沸き立てのお湯を250g注ぐ(かき混ぜるように)
- 蓋をして4分間経ったら網を押し下げる
- カップに注ぐ
深煎りレシピ
[準備するもの]
- コーヒー粉… X g
- お湯(沸き立て)… 18X g(粉の18倍であればOK)
[手順]※1人前
- 中粗挽き~粗挽きの粉を14g、フレンチプレスに入れる
- 沸き立てのお湯を250g注ぐ(かき混ぜるように)
- 蓋をして4分間経ったら網を押し下げる
- カップに注ぐ
挽き目は好みで調整していただいて大丈夫です。
味が物足りないと感じたら少し細かく、もうちょっとすっきりさせたいと感じたら少し粗くすればOKです。
また、レシピを見ていただいて分かる通り、粉の定数倍の量のお湯を注げばよいので、複数人分抽出したいときには特に活躍します。
ぜひ試してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。フレンチプレスのレシピはハンドドリップに比べて非常にシンプルだったと思います。
改めてフレンチプレスの推しポイントをおさらいしましょう。
- ビジュがよい
- 味の再現性に特化している
- コーヒーの味をダイレクトに感じることができる
味の再現性やコーヒーオイルに関しては、フレンチプレスの右に出る者はいないです(私が知る限り)。
ぜひこの機会に、フレンチプレスを使ってみてください。
皆さんのコーヒーライフが少しでも充実するよう、これからも発信を続けていきます。それではまた次回!